アフティビの癌闘病日記

令和3年8月、下大静脈塞栓の重篤な合併症である肺塞栓で入院。大静脈に血栓の流れを止める為のIVCF(下大静脈フィルター)留置術を行う。10月に精巣原発胎児性癌・後腹膜転移と診断、泌尿器科にて化学療法を施行。EP療法を3コース、VIP療法を1コース施行。翌年2月、後腹膜リンパ節郭清術・高位精巣摘除術を経て後遺症が残るも予後良好で現在に至るまでの日記です。

胎児性癌になるまでの話(その12)

9/25(土)入院26日目

さて今朝も血圧高めの165/95。K先生が来て、お昼から血圧を下げる薬を出すそう。

…ん?昨日遅番だった看護師さん、日勤で来てる…早遅もあるのか?にしても看護師Gさんの気遣いがすごい!薬を殻から剥いて持ってきてくれるし、待ち合い室にある本(ゴルゴ)とか持ってきてくれたり。ほんとによく話しかけてくれる(笑)うれしいねー。看護師さんも人それぞれですね。初対面なのに昔から知り合いだったかのように接してくれる看護師さんもいれば、何か言われてもはいはいと軽くあしらう事ができる看護師さんとか。入院患者で年配の方の比率が高いのは言うまでもないが、寝たきりの患者さんの排泄を毎日毎日出来るメンタルたるや…!恐れ入ります。


そんな中、循環器科のK先生が他病院に異動の話を聞いた。なんと半年サイクルで異動の話が出るらしい。せっかく自分が転院してきてから病状回復の為に色々頑張ってくれてる最中なのに、と心配するのは自分だけで、先生同士の引き継ぎはしっかりされてくるみたい。なら安心です。

 

今夜はテレビで鬼滅劇場版。ちなみにここの大学病院のテレビカードは1,000円。テレビは20時間で無くなる。冷蔵庫は毎日つけてると10日でなくなります。テレビカードを差し込んでいないとコンセントも使えないとか…どの病院もそんなもんなの⁉︎

9/26(日)入院27日目

今日は中学3年の娘のマーチング大会本番の日。入院なんてしていなければ応援に行ってるはずなのに…本気で悔しい。しかも中学3年間の集大成。ベッドの上から応援してます!ファイトー!

朝、血圧は相変わらず高めの160/90。M先生の回診。

15時にK先生最後のエコー検査。そろそろ痛み止めの点滴から内服へ切り替えましょう、ということで、病院麻薬フェンタニルを2→1mlに。あと太もものかゆみ止めの塗り薬を処方してもらった。看護師Kさんが塗ってくれたけど、いやいや!一回あたりの量出し過ぎ!笑った。

夕方、娘のマーチング大会本番も無事に終わったみたいだし、応援に行った保護者会のみなさんもお疲れ様でした。はー、何やってんだろう自分。

9/27(月)入院28日目

朝の回診、循環器科の先生が3人きて、そろそろ痛み止めの点滴を段階的に減らしますと言うことで1→0.5mlに変更。

最近頭が痛いのでそのことを訴えたら、血流が悪くなってるのもあるから、リハビリもそろそろやりましょうということになった。今日からはなるべく歩くようにしよう。そっか、もう歩いてもいいのか…また息苦しくなるのだけは勘弁。

夕方、世話になった先生達が回診がてら挨拶に来た、最後まで関われずにすいません、と。

そう、先日やった生検の検査結果は「わからず」だそう💢

結局、15cm刺した針で採った腫瘍は、壊死(えし)してて、検査出来ないものだったらしい。

もう一回生検が必要で、いつになるかわからないけど、下腹部のリンパって所を狙ってメス入れる事になりそう。やっぱり肉眼で見て腫瘍を採取するって。もちろん全身麻酔

それで、また検査に時間がかかるだろうから、調べてる間は、一次帰宅できるように調整しましょうって事に。

自分の今の体の状態が、呼吸も普通にできて、食欲もあり、体重の変化も安定してきてて、とても良い状態なので多分一週間程度なら大丈夫だろうと。

もちろん今の点滴から飲み薬に変えて出すそう。

もうー。

1ヶ月くらいで退院してくるって言ったのに、農家の親方と、姉と、ジジと、おばあちゃんにはどう伝えるべきか。