アフティビの癌闘病日記

令和3年8月、下大静脈塞栓の重篤な合併症である肺塞栓で入院。大静脈に血栓の流れを止める為のIVCF(下大静脈フィルター)留置術を行う。10月に精巣原発胎児性癌・後腹膜転移と診断、泌尿器科にて化学療法を施行。EP療法を3コース、VIP療法を1コース施行。翌年2月、後腹膜リンパ節郭清術・高位精巣摘除術を経て後遺症が残るも予後良好で現在に至るまでの日記です。

胎児性癌になるまでの話(その14)

10/1(金)入院32日目

今日は一時帰宅の日!4日後の10/5(火)に開腹での生検手術をするにあたり一時帰宅を許可してもらった。美味しいもの食べてくるぞー!

 

10/2(土)入院33日目

自宅に一時帰宅2日目。

 

10/3(日)入院34日目

一時帰宅3日目。行きつけの美容師さんにわざわざ自宅に出張してもらい、髪を切ってもらった。

行きつけの美容室は2階にあり、私の体はもはや階段を登ると5段登っただけでひどい息切れがするようになったので行けないと話したら、じゃあ出張するよと快く出張を引き受けてくれました。ありがたいことです。自宅の車庫に椅子を持っていき髪をカットしてもらってる間、色々と今の心境を話すことができました。

15時頃、また病院に戻ってきました。

 

10/4(月)入院35日目

循環器の新しい主治医の先生としてS先生現る!

915 泌尿器科のK先生が来て色々と説明して同意書の記入。

麻酔科に出向いて説明と同意書の記入。

昼前にCT。もうCTの常連です。

15:00 看護師さんに気晴らしで車椅子で図書館に連れてってもらったが、読みたい本がない…。院内図書館にある本はほとんどが医学関係の本。癌になってから読む本とか・・・。

夕方、泌尿器科のK先生が来て明日の手術は「へその下を切る」と言った。あ、CTの結果を聞くの忘れた。

 

さて、手術前に今までの経緯と心境をおさらいしたいと思います。

2021年8月下旬、農業作業中の息苦しさを見てもらう為循環器科クリニックで診療。総合病院を紹介され詳しく診てもらうことに。

そして「肺塞栓症」と診断され即入院。

CT検査の結果、大静脈に大きな血栓が詰まっているのが確認された。それだけでも十分なショックなのに、10日後の検査の流れで、医師から「緊急を要するので大学病院にヘリ移送します」と告げられそのままヘリで移送。

大学病院に着いてすぐ大静脈から血管内に大きな血栓が流れてこないようにする為のカテーテル手術を実施。その時の担当医師(循環器科のT先生)から何もしないと血栓が脳に、肺に、心臓にいって最悪死ぬかもしれないと聞き、凍りつきました。

この時、同時に精巣がんを疑われて恥ずかしながら睾丸周辺をエコー検査。先生方は毎日見てるから耐性があるかもしれませんが、私は人様に見せるのにものすごく抵抗があります。しかしそんなことを言ってる状況ではありません。止むを得ない事情なので仕方なく・・・。

その後、肺塞栓症と大静脈血栓の他に原因がないか調べてもらう中で、血栓の塊自体ががんの腫瘍であることもありえると推測。

この頃は呼吸も通常の50%までしか出来ず、酸素吸入器が外せない状態に。

苦しい原因を判明させる為に、開腹手術で生検をして正体不明の腫瘍を病理検査してもらうことにしました。

このまま自分の体内に原因不明の腫瘍があり続けるのは怖い、だったら手術を頑張るしかないと自分を奮い立たせました。

この日から忌々しいフットマッサージ機を両足に装着。身体を動かせない状態なので、血液を循環させる為に必要。これが夜中うるさくて不眠の原因の一つ

 

そして一時帰宅を挟み、いよいよ開腹手術を迎えることに・・・。