アフティビの癌闘病日記

令和3年8月、下大静脈塞栓の重篤な合併症である肺塞栓で入院。大静脈に血栓の流れを止める為のIVCF(下大静脈フィルター)留置術を行う。10月に精巣原発胎児性癌・後腹膜転移と診断、泌尿器科にて化学療法を施行。EP療法を3コース、VIP療法を1コース施行。翌年2月、後腹膜リンパ節郭清術・高位精巣摘除術を経て後遺症が残るも予後良好で現在に至るまでの日記です。

胎児性癌になるまでの話(その8)

9/12(日)入院14日目

前日の夜から2日連続38℃の熱。氷枕と痛み止めの点滴を投与。しばらく寝付けなかったが、気がついたら寝落ちしてて、起きたらノドが痛い。知らないうちにイビキかいてたも?朝から血液検査して、泌尿器科の先生が来てくれた。言うことは昨日と一緒だが、シリンジにセットされたウロキナーゼ(血栓溶解剤)を2.0→4.0にアップ。今日は、やはり病院が休みだからという理由で、大掛かりな検査は無し。

15:30にエコー検査に来て診てもらうも、血栓が一気に溶けたとかの吉報は無し…。明日は検査たっぷり予定です。夕飯時に職場(農業)の親方から久々にメール。ちょっとだけ詳しく今の状況を知らせた。稲刈りは15日に決まったと。本当に申し訳ない。

9/13(月)入院15日目

相変わらず夜は38℃熱と痛みで、寝れたのかどうかもわからない。痛み止めの点滴を出してもらい、気が付いたら汗だくで寝てた。いつもの朝の💩で下腹部に痛みが伴うようになった。さらに朝ご飯食べた直後に左肺の痛みが出た。酷い呼吸困難は無いものの、多分血栓が詰まった痛みと思われる…3度目の痛みだ。深い息ができない。お昼前、先生による毎日のエコー…。さりげなく症状を聞いたら、ものすごく丁寧に教えてくれた。静脈を塞ぐ「何か」がわからないから、明日のCTを参考にする。夕方、先生4人の巡回回診。今の痛みは左胸、寝てる時に調子が良い場合は、起きた時に痛い場合が多い。左足のむくみも気になってきた。

夕方、調子にのって横になれるくらいいい調子だった。が、ご飯時に起きたら今度は起きてる方が激痛!歯磨きできないほど…💧

夕飯食べたらいつもの38℃。氷枕と痛み止めの点滴をして翌3時まで寝た。

f:id:k131zetu:20220801174525j:image

↑主治医の先生が書いてくれた今の状況

9/14(火)入院16日目

痛み止めの麻薬点滴「フェンタニル投与開始

火曜日は病衣の補充の日。

3時から5時まで息苦しくて悶絶。朝ご飯を食べてから先生の巡回、この時も悶絶アピール。この後さすがに痛み止めの点滴、効いた…。汗だくになったので寝巻き再度チェンジ。

今朝の検査は採血くらい。

お昼食べた後、手と足を洗いまーす、と看護師さんが桶を持って手足洗いに来てくれた♪久しぶりにお湯で手足を洗った(洗ってもらった)1病棟8階からの応援の人ありがとう。そして夕方のCT結果を見た上で、主治医の先生が今後の事でじっくり説明してくれた。

・外科手術はリスクが高すぎてしない。

・基本的に血栓を溶かしていく方向なので、長期戦が必至。どこまでかかるかの見通しはつかない。

・肺は最初に入院していた病院にいた時よりも血栓が消えている。

・何よりも肺の血栓を溶かすのが先

・大静脈にある正体不明の物体は、その下にある血栓を溶かしてから正体を突き詰める。

・両足がむくんでないのは、まだ静脈から血が漏れていない証拠

・下腹部が痛むのは静脈周りの血栓が増え続けているから。

・痛いのを我慢せずに、今から痛み消しの点滴を入れる(病院で使う麻薬)

・ただしこの痛み消しも、使える期間が決まっている為、その時がきたら内服薬に切り替える。

・保険の支払いに関連するので、病名を「がん」に切り替える事は可能

・病名ごとに、病院で出せる金額が決まっている。←衝撃的❗️

血栓が溶けてからが本当の戦いかもしれない。

??肺塞栓症の原因が複数箇所でありそうな話で、しかも手術すら難しいって、一体自分の体はどうなってしまっているのだ?と思うばかり・・・。

その後、早速痛み止めの麻薬点滴をやったからなのか、ホントに痛みがなくなった…。それでも正直、絶望感でいっぱいだ。