アフティビの癌闘病日記

令和3年8月、下大静脈塞栓の重篤な合併症である肺塞栓で入院。大静脈に血栓の流れを止める為のIVCF(下大静脈フィルター)留置術を行う。10月に精巣原発胎児性癌・後腹膜転移と診断、泌尿器科にて化学療法を施行。EP療法を3コース、VIP療法を1コース施行。翌年2月、後腹膜リンパ節郭清術・高位精巣摘除術を経て後遺症が残るも予後良好で現在に至るまでの日記です。

胎児性癌になるまでの話(その10)

9/18(土)入院20日

病衣補充と、汗だくなったのでシーツ交換を依頼。看護師Kさんありがとう。

朝の回診はA先生、ちょっと血圧高めと呼吸した時、吐く時の苦しさを伝えた。

結局それが17:00に悪い方向へ。4度目の呼吸困難(弱)発生。しかも血圧185!看護師さんは深く吸って吐いてを心掛けてと言うがそれができない。息ができないってほんとに苦しくて、パニックになる。当直の先生を呼んで処置してもらう。動脈から採血するも平常値。ならいつも通り1時間すればおさまるねという結論に至り経過観察。その後夕飯を完食(笑)落ち着いてる、気がする。

夜勤担当看護師Uさん、点滴のテープ貼り替えありがとう!寝付けないので、眠剤をもらって飲んだ。眠りにつくのが早かったかも?

9/19(日)入院21日目

血栓を溶かす点滴ウロキナーゼは今回で終了。朝晩の飲み薬をイグザレルトに変更。そう、この時はこのイグザレルトをこれから一生飲み続ける事になる薬とは思ってもみなかった…。

7:00 いつものおはよう採血。

7:30 朝の回診。前日のCT検査結果が出ても、K先生の反応はイマイチ…。

でもこの時は調子が良く、歩いてトイレまで行けた。動くと血栓が血管に詰まるとの思いから、入院してからずーっと寝たきりだったので歩くのが怖かった。そう、クララのように立つのが怖かった(笑)それが立っても苦しくない。今日一日は穏やかなままだった。

夜、尿量が1回で800mlでた⁉︎今まで頑張っても300mlだったのに、何があった⁉︎

9/20(月祝)入院22日目

今日はおかあさん(妻)が自分の見舞いに来る日。そして先生からの現状説明があるから呼ばれた。その前に洗髪してくれた。ベッドの上なのに、上手く洗髪できるなーと感心。

そして先生の説明は以下↓

①腫瘍が大きくなっていて、フィルターのすぐ根元まで来ている。成長が早い。

②足の付け根の血栓も、どんどん大きくなってきており、現時点で薬が効かない。

③心臓と肺と骨盤に腫瘍の転移が確認された。

④腫瘍の検査するだけでも、腫瘍が破れて大量出血や、腫瘍が細かく飛び散る恐れもある。

⑤腫瘍の検査で、15cmの針が何かを傷つけての大量出血もありうる。

…いい兆候が全くないじゃないか!せめて希望を持たせてくれよK先生!

すぐに生検前の同意書を見せられる。生検の手術しても予期せぬ症状が出てもしょうがないからねって言う内容…。それを承知の上で手術しますよと。

なぜかその説明後、看護師さん達が急に優しくみんなで声かけに来てくれる…?よくしてくれた看護師Kさんが足洗いにきてくれたし。

夜、いつものように右太ももが痒い。かいててふと、もしかして帯状疱疹…?なんでもかんでも悪い方向に思うようになってきた。