アフティビの癌闘病日記

令和3年8月、下大静脈塞栓の重篤な合併症である肺塞栓で入院。大静脈に血栓の流れを止める為のIVCF(下大静脈フィルター)留置術を行う。10月に精巣原発胎児性癌・後腹膜転移と診断、泌尿器科にて化学療法を施行。EP療法を3コース、VIP療法を1コース施行。翌年2月、後腹膜リンパ節郭清術・高位精巣摘除術を経て後遺症が残るも予後良好で現在に至るまでの日記です。

胎児性癌になってから(抗がん剤シスプラチン)

10/12(火)ICU8日目(化学療法2日目)

抗がん剤投与初日を乗り越えての夜。

 

化学療法の薬剤の名前は、かの有名な「シスプラチン」。

副作用実績多数。

後遺症実績多数。

しかし癌を消す能力はNo.1の実力。命が助かるならこれにすがるしかないのか・・・。

 

2:50 夜中に目が覚めた。

3時間ストレートに寝れたと思いきや、看護師さんが言うには「1時間おきに私と喋ってたよ」って…。んん?記憶が無い。

そして朝、なんだ⁉︎まぶたがくっついて開けられない。口の中も乾いてしょうがない。指で無理やりくっついたまぶたをはがして目を開ける。これも抗がん剤の副作用か…?

9:30 いつもの先生方の回診…が、なかなか来ない。聞きたいことを用意してたのに忘れた。

だんだん吐き気が強くなってきた。朝ご飯はおかゆを半分でギブ。

10:00 抗がん剤投与開始。今日で2日目。

副作用と言えば、何よりも喉が渇いた上にずーっと口の中が「さつもいもの味」がする。

やっぱり点滴を首元から入れてるから、ダイレクトに「薬の味がする」と言っても間違いではないのかもしれない。

夜もあんまり寝た気がしない。

 

そこにスマホにメールがきた。

すると・・・

親友からLINE。「神社でお祈りしてきたから頑張れ!」

うれしいね〜(涙)こんなことしてくれたら泣いてしまう〜。

よし、化学療法、乗り切るぞ〜!

 

10/13(金)ICU 9日目(化学療法3日目)

日勤担当の看護師さんが3人になった。

体の変化と言えばむくみが激しい。

そして味覚障害

9時に看護師さん4人がかりで着替えとリハビリを兼ねた体重測定。

立ってベッドから降りて体重計に乗ろうとしたら…重い!自分の体なのに言うことがきかない。特に顔のむくみと太もものむくみが普段の倍になってるんじゃないかというくらい。

体重…82.4kg⁉️

ええ⁉️

化学療法前は72kgだった体重が、たった2日で10kg増加⁉️

化学療法は1日に点滴4ℓ投与するので、その分体からうまく排出されずに体に残ったと考えられる。もちろん尿は尿管を通して排出されているはずだが・・・?ここまで一気に体重が増えると、自分の体じゃないみたいに重く感じる。どうなる自分の体⁉️

そして今までの中で最強の副作用に襲われて、本当に吐き気が強くて気持ち悪い。

もう病院食の匂い嗅いだだけでオエっ・・・。まさにトラウマ状態。

10/14(木)ICU 10日目(化学療法4日目)

この日の記憶が一番曖昧になってる。

痛みが出てはモルヒネ投与。楽になる→また痛み出る→モルヒネの繰り返し。

ちなみに、痛みが出たら自分でボタンを押すと体内に投与されます。

↑ずらりと並んだシリンジ。一番下が病院モルヒネ

10/15(金)ICU11日目(化学療法5日目)

ようやく化学療法の1クール目の投与が終わる・・・。

とにかくだるい。スマホも持てないくらい。

↑THE抗がん剤・シスプラチン

10/16(土)ICU 12日目(化学療法1クール目終了) 

朝から具合が悪く、黄疸が見られた為、血液検査後消化器科の先生から助言をもらう。

抗がん剤が抜けない内はよくある話。

病院モルヒネを使い続けるだけでもそうなってします。

とのこと。

ただ、代わりにお昼頃に呼吸の調子がよくなっきて、酸素吸入器を外してみたら、酸素濃度が変わらなかったので、小さいカヌレにしてもらって様子見。

 

そうそう、手術時から寝たきりの血液の流れをよくする為に「フットマッサージ機」を両足のふくらはぎに装着していますが、これがまたむずむずして気になって眠れない要因の一つです。

↑もはや匂いを嗅いだだけで・・・うっぷ